「花燃ゆ」明治維新は、この家族から始まった…吉田松陰の妹・文を通して描く家族の絆とは?[TVドラマ/映画]
2015年となり、NHKの新しい大河ドラマ「花燃ゆ」の放送が開始した。今作では明治維新で活躍した志士を育てた吉田松陰の妹・文の生涯を、彼女の家族たちの姿を通して描くという。そこには“家族の絆”と、松陰の志を継いでいった若者たちの青春群像が映し出される。
初回では、文が若くして兵学師範として長州藩の軍事訓練を率いる兄・松陰と、儒学者である小田村伊之助を引き会わせるところまでが描かれた。心の繊細さから他人と付き合うことができなかった文は、このときに兄に言われた「お前は人と人をつなぐ不思議な力があるかもしれない」という言葉と、常識にとらわれず振る舞う兄の姿に影響を受け、人と関わることの面白さを知り、たくましく成長していく。
松陰はなぜ学ぶのかという問いに、「誰のためでもなく、自らを磨き上げるため」と断言する。さらには「学は人たる所似を学ぶなり(学問とは、人間とは何かを学ぶものだ)」、「志を立ててもって万事の源となす(志を立てることが、すべての源となる)」、「至誠にして動かざるは未だこれ有らざるなり(誠を尽くせば動かすことができないものはない)」など、いまなお多くの人の心を動かす言葉を残している。この言葉をもとにしっかりと有言実行していく松陰が主宰した松下村塾には、高杉晋作、久坂玄瑞、吉田稔麿、伊藤博文、入江九一、野村靖など次々と才気溢れる若者たちが集まってくる。のちにこの塾の女幹事として塾生たちに慕われる文だったが、その後、長州が幕府と対立を深めていく最中、文は奥女中として毛利家の奥に入ることに。しかし、下級武士の家で育った文を迎えるのは奥を取り仕切る身分と気位の高い女性たち。幕府が戦いを繰り広げる中で、女たちの戦いも幕を開けようとしていた。
さらに幕末といえば欠かせないのが男たちの命懸けのドラマ。吉田松陰は黒船への密航を企て、塾生たちは数々の歴史的事件を起こしていく。兄、夫、友が世の中の大きな流れに巻き込まれていく文は、彼らを支えながら時代を強く生き抜いていく。その姿は、多くの人の心に革新的な何かを感じさせてくれるはずだ。
その主人公である文を演じるのは井上真央。兄の松陰を演じるのは伊勢谷友介。小田村伊之助には大沢たかお、長州藩の藩主には北大路欣也、杉家には長塚京三、奥田瑛二、原田泰造、優香、久保田磨希、松下村塾の塾生たちには高良健吾、東出昌大、佐藤隆太、要潤、大野拓朗、瀬戸康史、劇団ひとりなど、ベテラン勢から、いま注目の若手俳優たちが数多く共演する。
演出を手掛ける渡邊良雄氏は、公式HPにて、「歴史の表舞台に立つような傑物ではない文ですが、そうであればなおさらに、その必死に生きていく姿は、日常を生きる僕たちも深く共感しないではいられません。その点で、井上真央という、一見ふつうのようでいて類まれなる存在感を放つ、この女優の存在を得たことは、あまりにも大きい。これから1年をかけて、僕たちは、文をはじめとする登場人物たちとともに『どう生きるか』を追い求める旅に出ます。皆さんもぜひ同行していただきたいと思います。その道程は、とても魅力的なものであることは間違いありません」とコメントを残している。
渡邊氏の言葉通り、ことしの大河ドラマは、ヒロイン・文を通して、『どう生きるか』という大切なことを、あらためて考え直すきっかけになる作品になりそうだ。
商品情報
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2015-01-13 14:00 この記事だけ表示 | 東京 ☀